すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot
主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。栄光に向かって走るあの列車に乗って行こう。
カツミHOゲージ京王1000系(2代目)を製作2:床下まわりA 
05/19
まずは、

床板は、モーター車が真鍮でトレーラー車がアルミです。
モーター車はトラクションを稼ぐために重く、トレーラー車はその必要はないので軽量なアルミということです。
穴がたくさん開いていますが、どの穴が何の目的を持っているかはわかります。
カツミとエンドウは、ずーっと同じ方式です。
アルミ床板の中心には床下機器ベースがつきます。
☆

こちらが床下機器ベースです。
穴が不揃いに開いています。
大型の機器は穴2つ、小型の機器は穴1つで取付けられます。
図面には実寸図があるので、それにあてがってどのベースがどの号車なのかを見極めます。
ベースには刻印などはないのです。
☆

床下機器パーツ。
全部バラバラです。
Nゲージで並び替えで再現していた頃を思い出してしまいます。
ホワイトメタルで、ディテールは大味です。
調整が絶対必要なので、まずは全て仮組みをして確認します。
☆※1

上面には穴が開いています。
ネジは切られていないので切っていきます。
ホワイトメタルは柔らかいのでネジは簡単に切れます。
☆

それを想定してか、ネジのピッチも大きいですね。
混同すると大変です。
ネジを切ったあとは、押しのけられたホワイトメタルが上面に上がってくるので整えます。
☆

平行・垂直が出ているとは限りません。
バリやパーティングライン、ヒケによってこのように平行・垂直にならないことも多いです。
根気よく削って整えます。
Nゲージ床下機器で並び替えをやっていたときもこんな骨の折れる作業をしてたなぁ。
☆

こんなパターンもあります。
上の※1の写真の機器をとりつけたところですが、下穴の位置がずれまくっており取り付けるとレールと平行になりません。
この下穴は誰が開けたか知りませんが、すいませんけど下手すぎます。
2つあるうちの2つとも同じズレ方をしていたので、治具かなんかがおかしい?
こういう場合はベースの穴を広げて対応するしかありません。
☆

こうなりました!
こんな感じで組んでいきます。
☆

仮組み完了です!
T車3両。
1号車と3号車と5号車。
注:模型…T-M-T-M-T、実車…T-M-M-M-T
☆

M車2両。
2号車と4号車。
最近の電車の床下機器の主役と思っているVVVF装置はM車に置かれることが多く、奥行きが犠牲になってしまいます。
この1000系でも例外ではなく、ノッペリしたVVVF装置になっています。
関連記事:他社車両ですが3DプリントによるノッペリしていないVVVF装置
全体を確認してちゃんと平行や垂直になっているかを確認。
おかしなところがあったら調整します。
金属をゴリゴリ削る調整は、塗装の後にはやりたくないところです。
OKならもう少し組み進めます。
床板に色んなパーツを付けていきます。
穴はもちろん、ネジも切ってあります。
☆

あっ
この台車回転止めの棒がつく穴はネジが切ってない!
なぜ?
エラーだろうか。
回転止め用の穴6箇所、全部切ってなかったです!
なんかの意図がありそうですが、学のないわたしには想像がつきません。
☆

ネジを切るにはこのような工具を使います。
タップと言います。
『ネジを切る』と言ってきましたが、クロウトっぽく言いたい場合は『タップを立てる』と言いましょう。
☆

できました!
続いてM車のみモーターや台車などの別売パーツも取り付けて確認します。
☆

販売終了となってしまったキヤノンのEN-22モーターです。
ドライブシャフトの長さなど全て点検します。
塗装前なら現物合わせもなんにも怖くありません。
☆

ACEギヤです。
MPギヤと酷似しています。
取り扱い方もMPギヤと同様で問題ないと思います。
☆

台車枠。
もちろんプレーン軸受けです。
動力台車組み立ての一幕。
☆

いやん

いやん
って言ってるように見えてしまった自分は、そこそこの病気だと思います。
☆

すべて取り付けられました!
いいですね!
☆

下地作り。
床下機器は持ち手の用意が大変なのでこのベースにつけたまま下地作りをしています。
☆

サーフェーサーまで塗ったらパーツの状態もよくわかるようになりますので、手直しが必要なところは手直しします。
ホワイトメタル素地の状態ではわからなかった穴やなんかが目立つようになります。
こんな感じのブツブツをできる限り埋めます。
モールドがあったらキツイですが、このようにモールドがなければ豪快に修正できます。
こういうところをちゃんと処理することが見栄えのする模型に仕上げる上で大事だと思います。
仕上がったところはのちほど。
おっと時間が来たようだ。
それではごきげんよう。
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