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すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot

主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。明日やろうは馬鹿野郎。

東武30000系(本線時代)の床下機器を3Dプリンターで作ろう1/3  

今回は東武30000系の床下機器を作ってくれという依頼です!

オールド東武ファンとしては永遠の新車、30000系です。

50000系とか知りません。


30000系はグリーンマックスで専用の床下機器がわざわざ作られていますが、クライアントによると「ペタッとしててヤだ」との事。

以前作った東武 250系の同型VVVF装置を見て感銘を受けたとも言われました。

3Dプリンターの強みを生かした、実車同様の立体感のある床下機器を作りましょう。



★題材選定

いやー

しかし床下機器製作は時間もかかるけど題材選定も迷いが多いですなー。

30000系もまた色々バリエーションがあるんだよなー

4Rと6R。(東上線はひとまず今は考えないけど、10Rもある)

「登場時」と「半蔵門線直通初期」と「半蔵門線直通末期」「半蔵門線撤退後」 。

31610編成以降はコンプレッサーが変わっていたり。

コレが載っててコレが載ってないとか…

それに加え35602号が制御器が変わったりとかしやがってるし…

どれでも作れるように機器パーツをいっぱいつけたら無駄に高くなるし…


クライアントと協議した結果、オールド東武ファンとしては6Rと4R登場時~半蔵門線直通までが狙い目ということになりました。

すなわち地下鉄ATC/SなしでコンプレッサーはHS-20。


IMG_0148_20200819172223915.jpg

グリーンマックスの30000系も預かっています!

こちらはモーター通風孔がでかいですね。

通風孔が小さいド初期車はペアーハンズのキットでしか製品はないと思います。



★資料


IMG_0141_20200819172225440.jpg

イイ感じの資料も手元にきました!

IMG_0147_20200819172224058.jpg

奥行き感を出したい私にとって、パンフレットに載ってる平面図はかなりの助けになります。

後輩にずっと借りてるものなんですけど、見すぎてボロボロになってついにやぶれちゃった…

すいません。



★似た電車から

以前作った東武250系に載っている機器は30000系と共通のものがかなりあるので、いくぶん楽ができそうです!

Tobu30000-Start.png

ここからデータを拝借できるものはどんどんします。

「○○系の床下作ろう」となるキッカケは、もちろん自分自身の好みもありますが、似た機器を搭載している場合にはかなり後押しになります。(依頼の場合は別)

例えば、20050系と9050系とか。(いってる)

あと20050系から20070系いけますからね〜(いってる)

10000系と東急9000系くっつけてちょっとやれば10080系いけんじゃね?とか。(いってる)

10080系の先頭車に10000系のM1と20050系の23850をちょっとやれば10030系もいけんじゃね?(いってない)

なんて。


今回の場合は250系のデータを持っているという後押しがありました。



★VVVF装置


Tobu30000-VVVF.png

日立3レベルIGBTと呼ばれるVVVF装置です。

独特の起動音は上品でやさしく、かつ胸に迫ります。


グリーンマックスから出ている30000系用床下機器は、このVVVF装置のモールドが平べったすぎるのです!

以前作った250系を見てしまうとどうもね…

また、実際には少し奥にあるような機器も全てキレイに整列しているのが不自然です。

グリーンマックスの床下機器全般に言えることですが、全部ツライチにあるのは変なのです。

しかしそれは金型成形と「キット」を意識した汎用性を考えなくてはならない、ある意味ではグリーンマックス特有の事情があるから仕方がないのです。


当方はそれらは考えなくていいので、とことん3Dプリンターの強みが活かせる部品作りをしていきます。


Tobu30000-VVVF-Dekita.png

少しだけ描き直しました!

日立3レベルIGBT-VVVFです!


3レベルというのは、元来ONとOFFだけで構成されるスイッチングに「50%ON」という要素が加わり、より交流波形に近付けた擬似交流を出力するというもの。

この3レベルは、思ったほどの効果がなかったようで今は作るのをやめたそうです。

IGBTというのは増幅素子の名前です。

絶縁ゲートバイポーラトランジスタの略だそうです。

Tでトランジスタなんですけど、じゃあなんでGTOのゲートターンオフサイリスタは「GTOT」と呼ばないんでしょうねぇ。

そうすればあの自動車やあのグレートティーチャーと住み分けできたのに。



★断流器

Tobu30000-Contactor.png

言うならば超でっかい接触器。

いくつも描いてきた断流器ですが、たぶんこれが一番描き込んでいると思います。



★SIV

補助電源装置、SIV。

こちらもモールドが平べったいので、3Dプリンターにしたらすごく良くなる可能性を秘めています。


製作中の20070系(ブログにまだ出してない)のデータから拝借。

SIVは33600と34600に載りますが、容量が違うため大きさが少し違います。

もちろんちゃんと描き分けました。

☆33600形の。
Tobu30000-SIV-Dekita.png

☆34600形の
Tobu30000-SIV-T1-Dekita.png


いいですね!

次回は補機類と全体の構成をします。

最近記事溜めすぎなので小出しにしていきます。

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Posted on 2020/08/19 Wed. 17:00 [edit]

category: 東武鉄道

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: Nゲージ  鉄道模型  東武30000系  床下機器  3Dプリント 
tb: 0   cm: 1

コメント

GTOはサイリスタだからTがつかないらしいですけどじゃあ何でGTOSにしなかったのか?という疑問は残りますね...

URL |  #-
2023/06/18 23:13 | edit

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