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すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot

主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。2020年は、東アジア情勢に注目!

マイクロエース東武200系を250系に改造3:台車と細かい部品設計  

台車に取りかかります。

走行性能に直に関わる重要な部品です。

せっかく3本もやるので、試験を兼ねて3パターンの台車を作ってみようと、最初は思っていました。


一応試行錯誤が巡ったことは間違いないので書かせてもらいます。

結論だけ書けやって思う方は今回は見ないでいいです。



★既製品にヨーダンパーだけを取り付ける案

1つはグリーンマックスの既製品SS143をベースにヨーダンパーの取り付けで作るパターン。

製造当初は測定装置みたいなのがT車軸箱に取り付けられていましたが、しばらく経って外された姿です。

多分この姿で走っていた時間のほうが長いと思います。

走行性能はグリーンマックスの台車に依存しますので、不安は全くないです。

問題になるのは集電方法のみで、このへんはヘビーな加工とたるだろうという予測でした。


2017072514440000.jpg

手元にあった集電対応SS143を使って200系に取り付ける実験をしておりました。

小加工で取り付けられる確信を得ていたので、ヨーダンパーだけを3Dプリントし用意したのですが…

肝心のこのSS143台車が思った以上に入手困難で断念。

ヨーダンパーだけが残ったのでした…


★完全3Dプリント

2つ目は台車そのものを1から設計し、ヨーダンパー一体構造。

取り扱い注意度が飛躍的に上がり手厚くアフターフォローができるor当方でできなくても自身でできるという環境にないとダメ。

せっかくだからと、製造当初の軸箱に測定装置みたいなのがついている姿にしてみようと思います。



★さらなる見栄え向上


最後のひとつは、台車を設計+ヨーダンパーをボディ固定にするというもの。

これは見栄えを大きく向上させますが、台車の首降り角度に制限がつきます。




こんな試行錯誤が巡った台車設計。

実際の設計作業の記録は以下です。




まずは機能的に重要なファクターとなる梁部分。

これで左右の台車を繋ぐ仕組みです。

構造はマイクロエースを踏襲し、ボディ側の機構や集電パーツなどはそのまま使えるようにします。


車軸と集電部品を保持し、車体の重量を支え、走行の振動にも耐えながら列車を押したり引っ張ったりしなくてはなりません。


2017072514400000.jpg

マイクロエースの実際のものを測定しながら描いていきます。

使用するのは愛用のシンワ製ノギスです。

こうすればほとんど同じものができ上がります。

Tobu250-Bogie-BEAM.png

写真だけ見せてコレはどこの部分か当てられたらすごいです。

Tobu250-Bogie-MicroAceBEAM-KANSEI.png

できました!

各所誤差は±0.05mm以内です。


次はいよいよ外見にも関わる台車枠です!

Tobu250-Bogie-SIKUHAKKU.png

完成したあと組み立てるようなものは、最初は立体的に配置して描き上げるのがいいです。

完成後のイメージもわきテンションも上がります。

できたばかりの梁を配置し、仮車輪や接触限界をsurfaceで作っておけば後の作業もしやすいです。


NEC_0009-2.jpg

本物の写真をよく観察しながらの設計です。

東武30000系のSS130に似ていますのでそちらも参考に。


Tobu250-Bogie-SIKUHAKKU2.png

コレはどこの部分でしょうか!

わかった方はコメント欄に書いてください。

正解者の中から抽選で気分次第で素敵なプレゼントを差し上げます。


Tobu250-Bogie-KATACHINI.png


固定軸距、車軸から梁の高さ、軸受け深さなど、少し間違えたらとんでもないことになる色んな数値。

3D設計においても円の中心線は出てくれますので常に表示。

仮車輪のsolidを作っておけばイメージがしやすいです。

当然実際の軸距と同じ寸法で同じ直径です。(踏面中心5.6mm)

気が付けばsurfaceだらけ。

このsurfaceは位置合わせに大いに役に立ってくれます。

「ここが梁のトップの高さ」「ここが接触限界」などとsurfaceに名前をつけておくこともできます。


台車の描き出しはどうすればいいんだって悩みました。

結局は本物を見ながら感覚でカーブを描いたりしました。

この辺はやはりデッサン力が必要かと思います。


2017072613160000.jpg

見本になるものがあるというのはとても心強いです。

30000系のパンフレットも引き続き参考に。

台車って、うっかりすると列車全体的に不恰好になってしまう可能性を含んでいると思います。

特に東武は軌間が1067mmで、Nゲージではガニマタになるからです。

一流メーカーのデフォルメを盗みましょう。

ちなみに私はマイクロエースは二流だと思っています。

マイクロエースは企画力は素晴らしいです。

あのペースで一級品をポンポン出せたら大したモンです。


Tobu250-Bogie-KIHON-KANSEI.png

いいですねぇ!

なんだか本物を作ってる気分です!


Tobu250-Bogie-YawDamper.png


ヨー(Yaw)ダンパーを作っています。

優等列車にはつくことの多いヨーダンパー。

蛇行動(ヨーイング)を防ぐ目的で取り付けられます。

ボルスタアンカーに似た雰囲気ですが、役割は全く違います。

近鉄にはどちらも搭載した台車がありますが、なんだか気味が悪かったです!


Tobu250-Bogie-YawDamper-KUTTUKETA.png

いいですね~


オール3Dプリントになる台車ですので、登場当時のT車の軸箱に測定装置みたいなのがついた状態を再現してくれと言われました。

Tobu250-Bogie-T-KANSEI.png


雰囲気が出ています!

測定装置から出ているケーブルも再現しようかと思いましたがやめておきました。

すべて一体構造ですから、出来上がりの見た目は市販完成品と同じ感じになります。


Tobu250-Bogie-Sento.png

こちらは先頭台車です。(ヨーダンパーは非表示にしてる)

先頭車の運転席側につく台車。

違いは一目瞭然、、排障器があることです。


Tobu250-Bogie-CouplerPocket.png

こちらはカプラーポケットです。

コレも既製品から採寸。

ちょっとだけアレンジを加えて梁とくっつけます。

Tobu250-Bogie-YawDamper-ZEMBUKUTTUKETA.png

なんかイイですね~


実は、台車枠を設計している段階ではまだ「ヨーダンパーだけ3Dプリント」案が生きていて、そのための完成形を作り、この段階で1セットだけ台車を試作として紛れ込ませました。

Tobu250-Bogie-TEST-1-KANSEI.png

それで出力したのがこちら。


2017072121480001.jpg

いいですね~

人生で初めて設計した台車です!

感慨深いです!

もう言うまでもありませんが、3ピース構成になっていて梁の両端に左右の台車枠がくっつくカタチです。

以前の東急2000系とは違うハメコミ式で、接着剤だけではなく構造的に台車を保持します。

当然接着剤も使う想定ですが、組み立てていて接着剤がなくても大丈夫そうな感じです。

仮組みのつもりでハメ込んでみたらいい感じにハマってくれたので、接着剤を使わないまま色々検証します。



ちょっと長いので一旦繰り越します。
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Posted on 2017/08/03 Thu. 17:00 [edit]

category: 東武鉄道

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: Nゲージ  鉄道模型  東武250系  改造  台車 
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