すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot
主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。偉大な日本をもう一度。
KATO近鉄10100系2代目ビスタカー修繕入場! 
04/05
カトーの近鉄10100系2代目ビスタカーがやってきました!
当ブログでは依頼としては初登場となる近鉄の車両です!
☆

気合いの入ったパッケージ!
こちらはカトーがレジェンドコレクションシリーズと銘打っているシリーズで、「名車をNゲージで永遠に残していくシリーズ」との事。
色々見てみましょう!
☆


美しい出来です!

3+3両の計6両セット。

☆

中間先頭車になっており、3両だけで運転することもできるようです。
モデル編成は大阪方が流線形のA編成と呼ばれたほうが10101編成、名古屋方が流線形のB編成と呼ばれたほうが10106編成。
※ちなみに実車にはC編成というのも存在し、こちらは両側が貫通先頭だそうです
車号はすべて印刷済み。
連接台車のため3両がくっついた状態で、この3両は切り離すのにちょっと怖い思いをしなければなりません。
☆

模型はA編成の方にしか動力がなく、しかも6両の全8台車中1台車しか動力を持ちません。
軸重もそんなにないし大丈夫かと心配でしたが、ウエスタンリバー鉄道の機関車と同じように動軸両方にトラクションタイヤがテレコに装備されていますしT台車の転がりは抜群ですので大丈夫なんでしょう。
説明書には4%の勾配も登れるとありますし。
ちなみに、集電はT台車のほうで行っており、さらに動力を持つA編成の3両ユニット全体で引きとおしてあります。
☆

さて今回の修繕の内容ですが、連接機構の動きがどうも悪く、カーブについて行けずに脱線してしまうとの事。
これを解消してほしいということです!
さっそく検証しましょう。
★テスト走行
手に持っただけで既に連結部がカクカクしてるのを感じます。
これは波乱の予感です。
どうも空転ぎみです。
音もすごいぞ。
2007年発売のKATO製品がこんなワケありません。
動力台車を見たら
☆

車軸が軸受けにハマッてない!(左下)
これではまともに走るわけがありません。
変に力がかかって音もすごいはずです。
つまりこの動力台車は片輪が浮いた状態になってるわけですから、そりゃ脱線もします。
運搬中に外れたわけではないようで、これはおそらく初期不良。
なぜそう言い切れるかというと、テレコになってるトラクションタイヤのうち片方に走行の形跡がなく、今までほとんどレールに接していないと見て取れるようなキレイな状態なのです。(上の写真を見てください)
反対に、この浮いたトラクションタイヤの分を一手に引き受けていた反対側のトラクションタイヤはくっきりはっきり走行跡が刻まれています。
こうなると組み付け全般が怪しいので、分解点検してしまいましょう。
軽いレビューも交えながら。
☆

色分けされた室内。
☆

専用の導光プリズムが装着されています。
まぁ特殊な構造の電車ですから。
☆

1階席への照明は、2階の通路を抜くことで行っています。
☆

両先頭車にダブルデッカーがついているという形。
軽く引っ張れば分離できました!
☆

連接部には通電板があり、隣の号車と電気を共有できます。
それなりにバネが効いているため連接軸の回転に対してはブレーキがかかる状態。
コレは連接部の動きを悪くしてる原因の1つであるので、通電グリスを塗ってやりました。
ついでに連接機構の摺動部にも。
これでかなり改善されました!
☆

B編成も分解点検し、連接部に同様に手を入れました。
カクカクはかなり解消されました。
動力台車も合わせて、これでちゃんと走ると思います!
テストしましょう。
★テストラン
☆

☆
調子いいです!
片側が浮いていたトラクションタイヤがちゃんと接地したことで、しっかりとグリップします!
☆

S字カーブも問題なく通過です!
★もっとハードな環境で
ところ変わってゆうゆう鉄道。
線路条件が厳しく、色んな線形も試せるゆうゆう鉄道トーマス線は性能評価のテスト走行にピッタリなのです。
でも
最小通過半径がR246とされているビスタカーに対してゆうゆう鉄道トーマス線のカーブの最小半径はR243です。
通過できませんでした…
トーマス線の部分的な走行と、リバ鉄線を走らせてテストとしました!
☆

発進、停止、勾配起動も問題ありません!
完璧です!
これで修繕は完了です!
☆

ボン駅にビスタカーを停めてパチリ。
10100系は昔のヨーロッパのデザインも汲んでる感じがするし、色合いもよくてとてもキレイです!(電化非電化は無視してください)
山、ボン駅によくマッチします!
近鉄10100系ビスタカー、修繕完了です!
当ブログでは依頼としては初登場となる近鉄の車両です!
☆

気合いの入ったパッケージ!
こちらはカトーがレジェンドコレクションシリーズと銘打っているシリーズで、「名車をNゲージで永遠に残していくシリーズ」との事。
色々見てみましょう!
☆


美しい出来です!

3+3両の計6両セット。

☆

中間先頭車になっており、3両だけで運転することもできるようです。
モデル編成は大阪方が流線形のA編成と呼ばれたほうが10101編成、名古屋方が流線形のB編成と呼ばれたほうが10106編成。
※ちなみに実車にはC編成というのも存在し、こちらは両側が貫通先頭だそうです
車号はすべて印刷済み。
連接台車のため3両がくっついた状態で、この3両は切り離すのにちょっと怖い思いをしなければなりません。
☆

模型はA編成の方にしか動力がなく、しかも6両の全8台車中1台車しか動力を持ちません。
軸重もそんなにないし大丈夫かと心配でしたが、ウエスタンリバー鉄道の機関車と同じように動軸両方にトラクションタイヤがテレコに装備されていますしT台車の転がりは抜群ですので大丈夫なんでしょう。
説明書には4%の勾配も登れるとありますし。
ちなみに、集電はT台車のほうで行っており、さらに動力を持つA編成の3両ユニット全体で引きとおしてあります。
☆

さて今回の修繕の内容ですが、連接機構の動きがどうも悪く、カーブについて行けずに脱線してしまうとの事。
これを解消してほしいということです!
さっそく検証しましょう。
★テスト走行
手に持っただけで既に連結部がカクカクしてるのを感じます。
これは波乱の予感です。
どうも空転ぎみです。
音もすごいぞ。
2007年発売のKATO製品がこんなワケありません。
動力台車を見たら
☆

車軸が軸受けにハマッてない!(左下)
これではまともに走るわけがありません。
変に力がかかって音もすごいはずです。
つまりこの動力台車は片輪が浮いた状態になってるわけですから、そりゃ脱線もします。
運搬中に外れたわけではないようで、これはおそらく初期不良。
なぜそう言い切れるかというと、テレコになってるトラクションタイヤのうち片方に走行の形跡がなく、今までほとんどレールに接していないと見て取れるようなキレイな状態なのです。(上の写真を見てください)
反対に、この浮いたトラクションタイヤの分を一手に引き受けていた反対側のトラクションタイヤはくっきりはっきり走行跡が刻まれています。
こうなると組み付け全般が怪しいので、分解点検してしまいましょう。
軽いレビューも交えながら。
☆

色分けされた室内。
☆

専用の導光プリズムが装着されています。
まぁ特殊な構造の電車ですから。
☆

1階席への照明は、2階の通路を抜くことで行っています。
☆

両先頭車にダブルデッカーがついているという形。
軽く引っ張れば分離できました!
☆

連接部には通電板があり、隣の号車と電気を共有できます。
それなりにバネが効いているため連接軸の回転に対してはブレーキがかかる状態。
コレは連接部の動きを悪くしてる原因の1つであるので、通電グリスを塗ってやりました。
ついでに連接機構の摺動部にも。
これでかなり改善されました!
☆

B編成も分解点検し、連接部に同様に手を入れました。
カクカクはかなり解消されました。
動力台車も合わせて、これでちゃんと走ると思います!
テストしましょう。
★テストラン
☆

☆
調子いいです!
片側が浮いていたトラクションタイヤがちゃんと接地したことで、しっかりとグリップします!
☆

S字カーブも問題なく通過です!
★もっとハードな環境で
ところ変わってゆうゆう鉄道。
線路条件が厳しく、色んな線形も試せるゆうゆう鉄道トーマス線は性能評価のテスト走行にピッタリなのです。
でも
最小通過半径がR246とされているビスタカーに対してゆうゆう鉄道トーマス線のカーブの最小半径はR243です。
通過できませんでした…
トーマス線の部分的な走行と、リバ鉄線を走らせてテストとしました!
☆

発進、停止、勾配起動も問題ありません!
完璧です!
これで修繕は完了です!
☆

ボン駅にビスタカーを停めてパチリ。
10100系は昔のヨーロッパのデザインも汲んでる感じがするし、色合いもよくてとてもキレイです!(電化非電化は無視してください)
山、ボン駅によくマッチします!
近鉄10100系ビスタカー、修繕完了です!