すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot
主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。偉大な日本をもう一度。
3D床下機器の再販に向けて準備中 
01/29
『Ultra Mode延長されたようだけど床下やんないの?』
と圧力をかけられましたので、ブログ10周年記念事業(笑)として、最近受け付け延長が発表されたDMMのUltraMode出力に合わせて部品販売を再開しようと準備していますー。
実際にUltraModeで出力したものを見て大丈夫そうなら順次ページを復活させますー。
★検証

やっぱり金を出させる以上実際に出力して検証しないといけません。
全部やるのは無理なので、例えばこちらの東急1000系なら同じ機器が載っているというものならそれでクリアとします。
この形状がこんな感じならコレはイケる!とか。
許してね。
★解像度考察
Xtreme ModeとUltra Modeの違いは、Z軸の解像度になります。
そのZ軸の解像度は、UltraModeでもXY軸の解像度より高いです。
床下機器のような平面的な造形においてはほとんど問題がないと考えます。
変わってくるのは、タンクのような球面ですね!
でもこれはサーフェイサーの吹き方を工夫したりすれば何とでもなります。(その場合エアブラシ必須)
あと、底面のスジがちょっと粗いかも。
まぁでもどうにかなるレベルです。
モールドはないことが多い面です。
★値段
厚み(出力にかかる時間)が値段によく反映されるので、厚みのある造形ほどXtreme Modeのときよりも安くなりやすいです。
私のヤツは厚みがあるぶん今までと差が出やすく、だいぶ安くなる見込みです。
Nゲージで1両分が500円を切るものも出てきそうです。
HOゲージだと市販ホワイトメタル製と肩を並べるくらいになりそうです。
★ちなみに
どうしてもXtreme Modeがいいという場合は、8月からやっていた知り合い経由の注文という手段がありますが、その場合はDMMのUltra Modeと比較すると5倍くらい高いです。
私の感覚ですと、5倍出すならDMMのUltra Modeかなーって感じです。
★予定
ひとまず最初はNゲージ東急1000系を検証中です。
公開は日曜日くらいの予定です。
そのあとも順次再開させていきます~
再開の折にはツイッターやブログでお知らせします。
一部機器は少し内容を見直してから公開の予定です。
と圧力をかけられましたので、ブログ10周年記念事業(笑)として、最近受け付け延長が発表されたDMMのUltraMode出力に合わせて部品販売を再開しようと準備していますー。
実際にUltraModeで出力したものを見て大丈夫そうなら順次ページを復活させますー。
★検証

やっぱり金を出させる以上実際に出力して検証しないといけません。
全部やるのは無理なので、例えばこちらの東急1000系なら同じ機器が載っているというものならそれでクリアとします。
この形状がこんな感じならコレはイケる!とか。
許してね。
★解像度考察
Xtreme ModeとUltra Modeの違いは、Z軸の解像度になります。
そのZ軸の解像度は、UltraModeでもXY軸の解像度より高いです。
床下機器のような平面的な造形においてはほとんど問題がないと考えます。
変わってくるのは、タンクのような球面ですね!
でもこれはサーフェイサーの吹き方を工夫したりすれば何とでもなります。(その場合エアブラシ必須)
あと、底面のスジがちょっと粗いかも。
まぁでもどうにかなるレベルです。
モールドはないことが多い面です。
★値段
厚み(出力にかかる時間)が値段によく反映されるので、厚みのある造形ほどXtreme Modeのときよりも安くなりやすいです。
私のヤツは厚みがあるぶん今までと差が出やすく、だいぶ安くなる見込みです。
Nゲージで1両分が500円を切るものも出てきそうです。
HOゲージだと市販ホワイトメタル製と肩を並べるくらいになりそうです。
★ちなみに
どうしてもXtreme Modeがいいという場合は、8月からやっていた知り合い経由の注文という手段がありますが、その場合はDMMのUltra Modeと比較すると5倍くらい高いです。
私の感覚ですと、5倍出すならDMMのUltra Modeかなーって感じです。
★予定
ひとまず最初はNゲージ東急1000系を検証中です。
公開は日曜日くらいの予定です。
そのあとも順次再開させていきます~
再開の折にはツイッターやブログでお知らせします。
一部機器は少し内容を見直してから公開の予定です。
DMMの新たなテスト素材「HiReso(黒)」! 
08/26
DMMの3DプリントサービスのXtermeMode終了に先駆けて次の素材としてテスト公開していた「HiReso」は評判が悪いということで、先週くらいから更に別の素材が公開されました。
「HiReso(黒)」というもので、機械は同じでたぶんマテリアルだけ変えたものと思われますが、DMMさんが自社で出してみた結果も変わっているということで私も試しに注文してみました。
今日届いたのでさっそく確認してみました!(このブログでは珍しいオンタイム)
☆

図面は東武10000系2R90's!
黒く出来上がってくるというのは、床下機器として使うには歓迎するべきだと思います。
パーツが光を透過しにくくなるからです。
問題は造形です。

フニャフニャ感は低減していますが、薄い造形が弱くやはり一部取れてしまっています。(抵抗器のベースと断流器)
軟らかいのは解消されていないようです。
あと、床下機器の底面と側面にあたる面の滑らかさは悪いまんまですね!
ガビガビです。
☆

下が今までのヤツ。
この差です。
あえて言うなら、サポート材の跡はないです。
それを凌駕するほどのガビガビさだからと言うこともできなくはないです。
これって、上面(床下機器的に言えば正面)以外が上みたいなガビガビになるってのは、薄い造形が取れやすいことに関係するのでは。
☆

薄いパーツも区別なく底面側面があんなガビガビになるのなら、薄いパーツの断面ってこんな感じになると思うんです。
これだと取れてしまうのもわかります。
あんなガビガビなら、0.2mmくらいの造形なら「ない」箇所も生まれてしまうのでは。
配管がうまく出ているのは不思議だけど。
私は今も直接注文で昔のまんまの素材で床下機器などをリボ~ンさせていますが、見れば見るほど昔のまんまが恋しいですね笑
上面の細かい造形は出てはいるので、形によっては今までどおりの感覚で使えますが、(機器の)底面と側面はガビガビです!
薄い造形があるようなモデルは適さないかもしれませんが、箱状のものならいけると思います。
ただし、素材は昔より軟らかいから取り扱い超注意!
この10000系のものでいえば、配管類はすぐ取れちゃうんだろうなぁ。
あ、あとサポート材はかなり取りやすそうな感じです。
残っていませんでした。
これはDMMさんでのオペレーション具合で変わるからなんとも言えないけど…
最後に決定的な事項を。
☆

同じ図面で寸法が違います!!!
左端の箱を揃えていますが、右に行くにつれ上のヤツ(新素材)がだんだん右にズレているのがお分かりいただけると思います。
1mmくらいズレていますねぇ。
図面に通りなのは、もはや言うまでもないかもしれませんが前のやつです。
★結論
私としては、使えるうちは元の機械で出力したものを使用します。
手作業での部品販売は大変ですが引き続きがんばります。
以上、DMMの新テスト素材「HiReso(黒)」の所感です。
DMMさんにももちろん意見陳述をいたします。
めずらしいオンタイム記事でした。
「HiReso(黒)」というもので、機械は同じでたぶんマテリアルだけ変えたものと思われますが、DMMさんが自社で出してみた結果も変わっているということで私も試しに注文してみました。
今日届いたのでさっそく確認してみました!(このブログでは珍しいオンタイム)
☆

図面は東武10000系2R90's!
黒く出来上がってくるというのは、床下機器として使うには歓迎するべきだと思います。
パーツが光を透過しにくくなるからです。
問題は造形です。

フニャフニャ感は低減していますが、薄い造形が弱くやはり一部取れてしまっています。(抵抗器のベースと断流器)
軟らかいのは解消されていないようです。
あと、床下機器の底面と側面にあたる面の滑らかさは悪いまんまですね!
ガビガビです。
☆

下が今までのヤツ。
この差です。
あえて言うなら、サポート材の跡はないです。
それを凌駕するほどのガビガビさだからと言うこともできなくはないです。
これって、上面(床下機器的に言えば正面)以外が上みたいなガビガビになるってのは、薄い造形が取れやすいことに関係するのでは。
☆

薄いパーツも区別なく底面側面があんなガビガビになるのなら、薄いパーツの断面ってこんな感じになると思うんです。
これだと取れてしまうのもわかります。
あんなガビガビなら、0.2mmくらいの造形なら「ない」箇所も生まれてしまうのでは。
配管がうまく出ているのは不思議だけど。
私は今も直接注文で昔のまんまの素材で床下機器などをリボ~ンさせていますが、見れば見るほど昔のまんまが恋しいですね笑
上面の細かい造形は出てはいるので、形によっては今までどおりの感覚で使えますが、(機器の)底面と側面はガビガビです!
薄い造形があるようなモデルは適さないかもしれませんが、箱状のものならいけると思います。
ただし、素材は昔より軟らかいから取り扱い超注意!
この10000系のものでいえば、配管類はすぐ取れちゃうんだろうなぁ。
あ、あとサポート材はかなり取りやすそうな感じです。
残っていませんでした。
これはDMMさんでのオペレーション具合で変わるからなんとも言えないけど…
最後に決定的な事項を。
☆

同じ図面で寸法が違います!!!
左端の箱を揃えていますが、右に行くにつれ上のヤツ(新素材)がだんだん右にズレているのがお分かりいただけると思います。
1mmくらいズレていますねぇ。
図面に通りなのは、もはや言うまでもないかもしれませんが前のやつです。
★結論
私としては、使えるうちは元の機械で出力したものを使用します。
手作業での部品販売は大変ですが引き続きがんばります。
以上、DMMの新テスト素材「HiReso(黒)」の所感です。
DMMさんにももちろん意見陳述をいたします。
めずらしいオンタイム記事でした。
DMMでアクリルXtremeが使えなくなった!一応テスト素材を出力した! 
08/16
遅きに失した感はあるが、書いていたので一応公開!
3Dモデラーの中では御用達となっているDMMの3Dプリンター出力サービス。
いくつもある素材の中で、その精度の高さから鉄道模型の要求も満たすということでアクリルXtreme Modeという素材(と出力方法)をモデラーの皆さんは使っていたと思います。
かく言う私も阪急6000系の田の字抵抗器を筆頭に130点くらいアップロードさせてもらい、分売用に34点公開もさせてもらっていました。
このたび「3Dプリンターの老朽化のため6月30日で終了」ということになり、ある者は落胆し、ある者は枕を濡らし…。
鉄道模型用途では、部品にもよりますがアクリルXtreme Mode以外の方法では要求を満たせないと思われていて、世の3Dモデラーは海外のShapewaysに流れたり、コレを期に辞めたりといった話を聞きます。
あまり話題として扱われていませんが、同じ3Dプリンターの別の出力モードUltra Modeも終了予定となっていて、XtremeModeとのこの時間差は駆け込み需要を見越して余裕をもって設定されたものと思われます。
XtremeModeだけが使えなくなることはないのです。
で、どこを目指して同3Dプリンターの取り扱い終了を決めたかというと、詳しい期日は分かりませんが「メーカーのサポート切れ」ということなんですって。
この3Dプリンターを所有してる人に数年前にも話を聞いており、とうとう来たかという感じでした!
2種類必要なマテリアルもまだ手に入るし、動かして造形することはまだまだできます。
需要があるのにサポート切れで撤退するのは…まぁ日本社会だな~って感じですね笑
Shapewaysはアメリカですのでその辺はどのようになるかはわかりませんが、3Dプリンターのメーカー3D Systems社もアメリカだし、そのへんは融通が聞くような気もします。
メーカーのサポート体制も違うでしょうしね。
ちなみに3Dプリンターそのものは1,400万円、2種類必要なマテリアルはどちらも2kgで10万円、電気代は動かさなくても月額5万円…
フェラーリを所有して維持するくらいの覚悟がないと持てないシロモノだそうです。
皆さん愛用のXtremeModeは1mmの厚みを造形するのに約1時間。
地面代と人件費が東京より安いとはいえ採算取れてたのかなぁ。(3Dプリンターが置いてある工場は石川県)
代替素材としてアクリルHiReso(ハイレゾ・音響の世界ではよく登場するハイレゾリューション<高分解能>のことと思われる)というものが提唱されており、装置の仕様諸元を見たらアクリルxtremeよりも高くなっています。
早くもこれを試した方のレビューを見ましたが、「軟らかくなっている」といいます。
軟らかいだけで精度が上がっているとするならば、プラスチックで言えばABSとPOM(Nゲージでは台車が大体これ)のような感じに変わったのか?
硬くて脆いより、多少軟らかいほうが破損のリスクが少ないように感じますが、どうなんでしょうね。
あんまり誰も試してないし、自分でも確認しないと筋が通らないのでやってみましょう。
★東急1000系3両と東武10000系2両
池多摩線東急1000系の回で書いたきになる話というのが、まさにこの一件です。
DMMで出品している私のところにはわりと早くからこの話が来ておりまして、対応を迫られていました。
代替とされる新しい3Dプリンターによる造形が使用に耐えるものなのか検証が必要でして、今回東急1000系や東武10000系でカタチがほとんど同じものを造形するということで検証に乗り出すことにしたのです。
なんとなくウワサには聞いていますが、やはり自分の目で確かめないと。
もしかしたらモノによっては継続販売ができるかもしれませんしね。
以下、レビューです。
★見た感じ
到着しました!
☆東急1000系

うわあああ
なんかすでに歪んでいるのが分かります!
HS-10に至っては、1基取れてしまっています!!!(モノはある)
☆参考、ほぼ同じ図面で昔のXtremeModeで出力したヤツ

この差ですわ!
☆東武10000系

薄いところは軒並み歪んでしまっていますね。
今までは薄いところでもいくらかな弾力を持ってピシッと直線が出ていましたが、それは無理なようです。
というか、同じ長さの台座のはずなのに、なぜか長さがバラバラになってしまっています。
設計どおり出ていないってことじゃないですか。
これは根幹に関わる大問題ですね!
特に私は、床下機器の場合は台車間ギリギリで作ったりするので、これが伸びていたりなんかしたら、走れなくなってしまいます!
解像度高くなってもこれではいけません。
☆

細かい配管は今まで通りよく出ていると思いますが、薄い板状の箇所がすでに割れて外れてしまっています…
design sparkで図面で描くのは不可能なカタチになってます笑
箱状のものは今まで同様ちゃんと出ていると思います。
平面ディテールは数値上は同じか少し上で!確かにそんな感じはします。
ただ、側面や底面にあたる面のガビガビ度が上がっている気がしますね。
それが場合によってはトップ面のディテールを脅かすことになっています。(箱の縁がちょっとガビガビだったり)
★お触りした感じ
素材が柔らかくなりフニャフニャです!
靭性というのですが、粘り強くなって壊れにくいという言い方もできなくはないです。
ただ、ふにゃふにゃに造形されてそのままの形で形状記憶みたいになってしまうので、例えば動力用に薄くしたヤツを接着剤の力で保持しようとすると結構ツライです。
ディティールが細かいからなおのことです。
☆

こんなに反っちゃってる。

今までの素材でもできた、お湯につけて軟らかくするという方法が新しい素材でもできました。
がんばってコレで矯正する手もあります。
☆

こんな感じ。
この手前になってる面、ガビガビなのわかりますか?
今まではわりともっと滑らかだったんですけど…
★塗装した感じ
塗装の乗りは今までと同じ感じですね。
プライマーを吹いて塗装をすることでちゃんと塗装ができます。
★総合評価
出すものによっては今後もいけると思います。
精密な寸法を攻めたかったらちょっと怖いですね!(どうやら薄いと伸びやすいっぽい)
設計する者の立場としては、かなり設計の仕方を変えないといけなくなります。
薄いディテールはダメ。
箱状のものは大丈夫だが、ガビガビがトップ面に影響を与えることがあるので、凸(↑がトップ面)みたいなカタチは危ない。
細かい配管もしっかり出ていますが、縁取りが側面ガビガビの影響を受けるようで若干怪しいですね。
モデラーの立場としては、歪みの矯正が怖い。
お湯を使えば容易にできます。
★意見
このフニャフニャ素材はテストってことで正式導入されていないようです。
実際、DMMの3Dプリンターラインナップに新しい機械は登場しません。
テストということなら…と問い合わせたら、意見がほしいとのことですので私も意見を寄せることにしました。
そのやり取りの中でDMMの方から「いろんな方から意見も寄せられていて別のものにする検討もしている」というお話が聞けたので、まだ希望は捨てられないですね笑
会議に参加したいなぁ笑
て記事をまとめている間にDMMで話が進んだようですね。
HiReso中止ですって。
だから大急ぎで文章まとめて公開しましたけど、もういいやって感じですね笑
3Dモデラーの中では御用達となっているDMMの3Dプリンター出力サービス。
いくつもある素材の中で、その精度の高さから鉄道模型の要求も満たすということでアクリルXtreme Modeという素材(と出力方法)をモデラーの皆さんは使っていたと思います。
かく言う私も阪急6000系の田の字抵抗器を筆頭に130点くらいアップロードさせてもらい、分売用に34点公開もさせてもらっていました。
このたび「3Dプリンターの老朽化のため6月30日で終了」ということになり、ある者は落胆し、ある者は枕を濡らし…。
鉄道模型用途では、部品にもよりますがアクリルXtreme Mode以外の方法では要求を満たせないと思われていて、世の3Dモデラーは海外のShapewaysに流れたり、コレを期に辞めたりといった話を聞きます。
あまり話題として扱われていませんが、同じ3Dプリンターの別の出力モードUltra Modeも終了予定となっていて、XtremeModeとのこの時間差は駆け込み需要を見越して余裕をもって設定されたものと思われます。
XtremeModeだけが使えなくなることはないのです。
で、どこを目指して同3Dプリンターの取り扱い終了を決めたかというと、詳しい期日は分かりませんが「メーカーのサポート切れ」ということなんですって。
この3Dプリンターを所有してる人に数年前にも話を聞いており、とうとう来たかという感じでした!
2種類必要なマテリアルもまだ手に入るし、動かして造形することはまだまだできます。
需要があるのにサポート切れで撤退するのは…まぁ日本社会だな~って感じですね笑
Shapewaysはアメリカですのでその辺はどのようになるかはわかりませんが、3Dプリンターのメーカー3D Systems社もアメリカだし、そのへんは融通が聞くような気もします。
メーカーのサポート体制も違うでしょうしね。
ちなみに3Dプリンターそのものは1,400万円、2種類必要なマテリアルはどちらも2kgで10万円、電気代は動かさなくても月額5万円…
フェラーリを所有して維持するくらいの覚悟がないと持てないシロモノだそうです。
皆さん愛用のXtremeModeは1mmの厚みを造形するのに約1時間。
地面代と人件費が東京より安いとはいえ採算取れてたのかなぁ。(3Dプリンターが置いてある工場は石川県)
代替素材としてアクリルHiReso(ハイレゾ・音響の世界ではよく登場するハイレゾリューション<高分解能>のことと思われる)というものが提唱されており、装置の仕様諸元を見たらアクリルxtremeよりも高くなっています。
早くもこれを試した方のレビューを見ましたが、「軟らかくなっている」といいます。
軟らかいだけで精度が上がっているとするならば、プラスチックで言えばABSとPOM(Nゲージでは台車が大体これ)のような感じに変わったのか?
硬くて脆いより、多少軟らかいほうが破損のリスクが少ないように感じますが、どうなんでしょうね。
あんまり誰も試してないし、自分でも確認しないと筋が通らないのでやってみましょう。
★東急1000系3両と東武10000系2両
池多摩線東急1000系の回で書いたきになる話というのが、まさにこの一件です。
DMMで出品している私のところにはわりと早くからこの話が来ておりまして、対応を迫られていました。
代替とされる新しい3Dプリンターによる造形が使用に耐えるものなのか検証が必要でして、今回東急1000系や東武10000系でカタチがほとんど同じものを造形するということで検証に乗り出すことにしたのです。
なんとなくウワサには聞いていますが、やはり自分の目で確かめないと。
もしかしたらモノによっては継続販売ができるかもしれませんしね。
以下、レビューです。
★見た感じ
到着しました!
☆東急1000系

うわあああ
なんかすでに歪んでいるのが分かります!
HS-10に至っては、1基取れてしまっています!!!(モノはある)
☆参考、ほぼ同じ図面で昔のXtremeModeで出力したヤツ

この差ですわ!
☆東武10000系

薄いところは軒並み歪んでしまっていますね。
今までは薄いところでもいくらかな弾力を持ってピシッと直線が出ていましたが、それは無理なようです。
というか、同じ長さの台座のはずなのに、なぜか長さがバラバラになってしまっています。
設計どおり出ていないってことじゃないですか。
これは根幹に関わる大問題ですね!
特に私は、床下機器の場合は台車間ギリギリで作ったりするので、これが伸びていたりなんかしたら、走れなくなってしまいます!
解像度高くなってもこれではいけません。
☆

細かい配管は今まで通りよく出ていると思いますが、薄い板状の箇所がすでに割れて外れてしまっています…
design sparkで図面で描くのは不可能なカタチになってます笑
箱状のものは今まで同様ちゃんと出ていると思います。
平面ディテールは数値上は同じか少し上で!確かにそんな感じはします。
ただ、側面や底面にあたる面のガビガビ度が上がっている気がしますね。
それが場合によってはトップ面のディテールを脅かすことになっています。(箱の縁がちょっとガビガビだったり)
★お触りした感じ
素材が柔らかくなりフニャフニャです!
靭性というのですが、粘り強くなって壊れにくいという言い方もできなくはないです。
ただ、ふにゃふにゃに造形されてそのままの形で形状記憶みたいになってしまうので、例えば動力用に薄くしたヤツを接着剤の力で保持しようとすると結構ツライです。
ディティールが細かいからなおのことです。
☆

こんなに反っちゃってる。

今までの素材でもできた、お湯につけて軟らかくするという方法が新しい素材でもできました。
がんばってコレで矯正する手もあります。
☆

こんな感じ。
この手前になってる面、ガビガビなのわかりますか?
今まではわりともっと滑らかだったんですけど…
★塗装した感じ
塗装の乗りは今までと同じ感じですね。
プライマーを吹いて塗装をすることでちゃんと塗装ができます。
★総合評価
出すものによっては今後もいけると思います。
精密な寸法を攻めたかったらちょっと怖いですね!(どうやら薄いと伸びやすいっぽい)
設計する者の立場としては、かなり設計の仕方を変えないといけなくなります。
薄いディテールはダメ。
箱状のものは大丈夫だが、ガビガビがトップ面に影響を与えることがあるので、凸(↑がトップ面)みたいなカタチは危ない。
細かい配管もしっかり出ていますが、縁取りが側面ガビガビの影響を受けるようで若干怪しいですね。
モデラーの立場としては、歪みの矯正が怖い。
お湯を使えば容易にできます。
★意見
このフニャフニャ素材はテストってことで正式導入されていないようです。
実際、DMMの3Dプリンターラインナップに新しい機械は登場しません。
テストということなら…と問い合わせたら、意見がほしいとのことですので私も意見を寄せることにしました。
そのやり取りの中でDMMの方から「いろんな方から意見も寄せられていて別のものにする検討もしている」というお話が聞けたので、まだ希望は捨てられないですね笑
会議に参加したいなぁ笑
て記事をまとめている間にDMMで話が進んだようですね。
HiReso中止ですって。
だから大急ぎで文章まとめて公開しましたけど、もういいやって感じですね笑
エッチングに挑戦!7 【総括・最終回】 
08/05
※食事中閲覧注意かもしれない。
化学薬品を使うエッチングに挑戦って言ってるんですから、化学薬品のその後までちゃんと書かないとダメですよね。
★作業が終わったら
トロトロになって飽和状態になったエッチング液はもう使えないのでしっかり処分しないとダメです。
水溶性だからといって下水に流すのは言語道断、足尾鉱毒事件の再発です。
いくらか溜めてから産廃処理業者に引き取ってもらうというのが一番手っ取り早いですが、当たり前ですが処理費用がかかります。
墨田区の紹介の業者で15,000円~20,000円からだそう。
うーん、高い!
今回は、せっかく同梱されている処理液を使って無毒化し、普通に捨てられるようになるまでを書いていきます。
☆

飽和状態のエッチング液。
使用前に比べてトロトロになっており、色もあいまってとてもやばそう。
☆

同梱のビニール袋に使用済みエッチング液を入れます。
処理の過程で発熱するらしいので安全のためバケツに水を入れてその中で熱を逃がしながらの作業をします。
☆

コレが処理剤。
コレを飽和状態のエッチング液に混ぜます。
☆

少しずつ混ぜなきゃダメだそうです。
一気に発熱したら怖いです。
化学薬品怖いです。
慎重に扱います。
レバノンのやつみたいになってはいけません。(なりません)
☆

処理剤を入れたらシュワシュワしはじめてビビる。
化学反応起きてるなー!って気がします!
でも
処理剤の主成分を見たら、炭酸ソーダと水酸化カルシウムとあり、炭酸ソーダのシュワシュワだと考えるようになったら心が落ち着きました。
完全に反応が終わるまでは安全のため庭に置いておきました。
☆

冷えたらユルイ泥のような感じになりました!
これで無毒化されたとのことです。
☆

さらにここからセメントを足して固形化します。
☆

液体ではなくなりました!
これで燃えないゴミとしていいそうです。
どう捨てるべきかは自治体に聞きましょう。
以上でエッチングの全工程終了です。
★挑戦まとめ
今回ついにエッチングに手を出すというお話でした。
危ない薬を取り扱いますが、作業そのものは気を付ければ大丈夫そうです。
普通は感光現像液とかを使って素材にパターンを焼き付けてエッチングという方法がとられるようですが、どっちのほうが効率いいんでしょう。
両面エッチングはやりにくそうだし、また薬品増えちゃうし、私はしばらくはインレタ方式でいいかなー。
ただし、細かい場合はインレタでは剥がれてしまう恐れもあるので、そういう場合は感光液を使った方式のほうがきっとうまくいくと思います。
それで両面をやりたいときは…
これは課題です。
★危険性
色からしてやばそうな塩化第二鉄、ちゃんと取り扱わないと有害です。
pHは1、胃液並みの強酸性。
金属腐食のおそれ、飲み込むと有害、重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷、重篤な眼の損傷、全身毒性の障害のおそれ、呼吸器への刺激のおそれ、水生生物に毒性、長期的影響により水生生物に毒性…とあります。(サンハヤトのホームページより)
マスク、ゴーグル必至。
特に使用後(化学反応後)の塩化胴は有害だそうです。
換気も微妙な状況で皮膚にもついちゃったことがあるんですけど、そのときに腹痛に見舞われたのは偶然じゃないと一応思ってます。
以後気をつけます。
★経済性
エッチング液は、この1リットルで100mm×150mmの基盤が15枚作れる(目安)だそうです。
あの薄い銅パターンを15枚って、かなり少ないですね…
相当割高です!
マスキングインレタを作るにも手間も金もかかりますから、よっぽどじゃないとエッチングにするのはやめておいた方がいいですね!笑
ただし、市販品並みのものが作れます!
ここぞというところだけに使用しましょう。
★エッチング作品色々
☆ウエスタンリバー鉄道銘板←そのときの記事へ

☆ウエスタンリバー鉄道車輪ホワイトウォール

☆阪急2300系用妻板←そのときの記事へ

☆列車停止位置標識(菱形のところ・初登場)

☆阪急前面車番(HOゲージ)←そのときの記事へ

☆HOゲージサイズED38--1ナンバープレート(初登場)

今後もちょくちょくエッチングでのパーツ作りが出てくると思いますし、皆さんも市販のエッチングパーツを購入したりすると思いますが(市販品が手作業とは限らないけど)、その裏ではこのような慎重な作業が行われているのです!
ブルーカラーは尊い。
エッチングに挑戦 終わり
化学薬品を使うエッチングに挑戦って言ってるんですから、化学薬品のその後までちゃんと書かないとダメですよね。
★作業が終わったら
トロトロになって飽和状態になったエッチング液はもう使えないのでしっかり処分しないとダメです。
水溶性だからといって下水に流すのは言語道断、足尾鉱毒事件の再発です。
いくらか溜めてから産廃処理業者に引き取ってもらうというのが一番手っ取り早いですが、当たり前ですが処理費用がかかります。
墨田区の紹介の業者で15,000円~20,000円からだそう。
うーん、高い!
今回は、せっかく同梱されている処理液を使って無毒化し、普通に捨てられるようになるまでを書いていきます。
☆

飽和状態のエッチング液。
使用前に比べてトロトロになっており、色もあいまってとてもやばそう。
☆

同梱のビニール袋に使用済みエッチング液を入れます。
処理の過程で発熱するらしいので安全のためバケツに水を入れてその中で熱を逃がしながらの作業をします。
☆

コレが処理剤。
コレを飽和状態のエッチング液に混ぜます。
☆

少しずつ混ぜなきゃダメだそうです。
一気に発熱したら怖いです。
化学薬品怖いです。
慎重に扱います。
レバノンのやつみたいになってはいけません。(なりません)
☆

処理剤を入れたらシュワシュワしはじめてビビる。
化学反応起きてるなー!って気がします!
でも
処理剤の主成分を見たら、炭酸ソーダと水酸化カルシウムとあり、炭酸ソーダのシュワシュワだと考えるようになったら心が落ち着きました。
完全に反応が終わるまでは安全のため庭に置いておきました。
☆

冷えたらユルイ泥のような感じになりました!
これで無毒化されたとのことです。
☆

さらにここからセメントを足して固形化します。
☆

液体ではなくなりました!
これで燃えないゴミとしていいそうです。
どう捨てるべきかは自治体に聞きましょう。
以上でエッチングの全工程終了です。
★挑戦まとめ
今回ついにエッチングに手を出すというお話でした。
危ない薬を取り扱いますが、作業そのものは気を付ければ大丈夫そうです。
普通は感光現像液とかを使って素材にパターンを焼き付けてエッチングという方法がとられるようですが、どっちのほうが効率いいんでしょう。
両面エッチングはやりにくそうだし、また薬品増えちゃうし、私はしばらくはインレタ方式でいいかなー。
ただし、細かい場合はインレタでは剥がれてしまう恐れもあるので、そういう場合は感光液を使った方式のほうがきっとうまくいくと思います。
それで両面をやりたいときは…
これは課題です。
★危険性
色からしてやばそうな塩化第二鉄、ちゃんと取り扱わないと有害です。
pHは1、胃液並みの強酸性。
金属腐食のおそれ、飲み込むと有害、重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷、重篤な眼の損傷、全身毒性の障害のおそれ、呼吸器への刺激のおそれ、水生生物に毒性、長期的影響により水生生物に毒性…とあります。(サンハヤトのホームページより)
マスク、ゴーグル必至。
特に使用後(化学反応後)の塩化胴は有害だそうです。
換気も微妙な状況で皮膚にもついちゃったことがあるんですけど、そのときに腹痛に見舞われたのは偶然じゃないと一応思ってます。
以後気をつけます。
★経済性
エッチング液は、この1リットルで100mm×150mmの基盤が15枚作れる(目安)だそうです。
あの薄い銅パターンを15枚って、かなり少ないですね…
相当割高です!
マスキングインレタを作るにも手間も金もかかりますから、よっぽどじゃないとエッチングにするのはやめておいた方がいいですね!笑
ただし、市販品並みのものが作れます!
ここぞというところだけに使用しましょう。
★エッチング作品色々
☆ウエスタンリバー鉄道銘板←そのときの記事へ

☆ウエスタンリバー鉄道車輪ホワイトウォール

☆阪急2300系用妻板←そのときの記事へ

☆列車停止位置標識(菱形のところ・初登場)

☆阪急前面車番(HOゲージ)←そのときの記事へ

☆HOゲージサイズED38--1ナンバープレート(初登場)

今後もちょくちょくエッチングでのパーツ作りが出てくると思いますし、皆さんも市販のエッチングパーツを購入したりすると思いますが(市販品が手作業とは限らないけど)、その裏ではこのような慎重な作業が行われているのです!
ブルーカラーは尊い。
エッチングに挑戦 終わり
エッチングに挑戦!6 【題材:ウエスタンリバー鉄道煙室扉プレート改・側面プレート改・ホワイトウォール後編】 
05/15
★インレタ貼る
☆


マスキングになるインレタを貼ります。
特にこの煙室扉車号銘板と煙室横マニュファクチャラー銘板の2点は両面エッチングですから、裏表がズレないように気をつけます。
☆

こちらは片面エッチング。
貼っている素材は、今までの金色のヤツではなく銀色になってるのがおわかりいただけるかと思います。
金色の真鍮ではなく銀色の洋白というものです。
洋白とは銅と亜鉛とニッケルの合金で、身近なものでは500円玉(ちなみに真鍮は5円玉)や鉄道模型のレールに使われています。
厚みは0.1mmです。
動輪に貼るからあまり厚くできないので洋白を選びました。
真鍮よりも硬いので、ぐるんぐるん回される過酷な使われ方をするパーツにこの特性はちょうどよいのです。

プラサフでまたエッチング液ケチケチ作戦。
★エッチング
☆

エッチング液を暖め、そーっと投入。

洋白は別口で。
洋白は、真鍮よりエッチング速度が遅い印象を受けました。
胴の含有量とかで決まるのでしょうか。
あまり変わらないハズなのですが。
では、ここからはパーツごとに成果を見ていきましょう。
★煙室扉プレートできた
☆

できました!
両面ズレることなくエッチングできました!
コロラド号のやつ(53番)が取れちゃった。
ランナーの適切太さって難しいな。
☆

塗装をして研きだします。
研きだせば凹部の塗装は残して凸部のみ真鍮が露出します。
研いたあとにナイフの腹で軽くなでてやったんですけど、そしたらエッジが取れてもっと本物っぽくなったんですよ~
どんなもんかというと…
括目せよ!!!
☆

おおお~
いいですね!
拡大しましょう。

素晴らしい出来です!
小さな文字は潰れてしまっていますが、雰囲気は出ているじゃありませんか~。
Co,LTDはわかりますね!
これ言っときますけど直径3mm未満ですからね。

最初に作ったやつとの比較です。
だいぶ小さくなりました!
最初に作ったやつ、少しくすんでいますね。
本物と同じ真鍮ですから、研かないとくすみます。

実際に煙室扉につけました。
超いいですね~~~
これ以上小さいと台座が露出してみっともないので、ちょうどいい大きさです!
いやー
サラッと書いてしまっていますが、スゴイことをしていると自負しています。
精密で正確なインレタを作れなければ不可能なパーツです!
精密で正確なインレタは、プロ仕様ソフトPhotoshopとIllustrator、優秀な業者、充分な資料、情熱など環境が整わないとムリ。
★煙室側面プレートできた

前回は両面エッチングがズレてしまいましたが、今回はズレることなくエッチングできました!
☆

細かい文字はやはり潰れてしまっていますね…
でも雰囲気は出ているし、一番重要な5桁の製造番号はちゃんと出ているのでOKです!
☆

塗装して手持ちのミズーリ号に取り付けました。
こちらも超いいですね~~~!
下の台座とピッタリ同じ大きさです!
写真用に平らなまま取り付けましたが、リアリティを追求するならボイラーのRに沿って曲げたほうがいいですね!
黒いとわかりにくいなぁ。
東急の床下みたいだなぁ。
もったいないなぁ。
★ホワイトウォール
☆


できました!
形はキレイです!
強度もイイ感じです!
機能性部品と呼んでいいかは微妙なところですが、車輪につくため常にぐるぐる回り衝撃が加わる場合もあります。
硬い素材のほうがいいですね。
☆

塗装しました。
☆

取り付けました!
見た目としては前作と全く一緒です!
さて、長いこと「エッチングに挑戦!」と称して連載しましたが、もう別案件で完全に本番用の部品作りをしてしまっていますので、次回あたりに総括してこのシリーズは完結させましょう。
ちなみに、今回作ったウエスタンリバー鉄道のパーツは近々記事にする同鉄道機関車のグレードアップ改造に登場します!
☆


マスキングになるインレタを貼ります。
特にこの煙室扉車号銘板と煙室横マニュファクチャラー銘板の2点は両面エッチングですから、裏表がズレないように気をつけます。
☆

こちらは片面エッチング。
貼っている素材は、今までの金色のヤツではなく銀色になってるのがおわかりいただけるかと思います。
金色の真鍮ではなく銀色の洋白というものです。
洋白とは銅と亜鉛とニッケルの合金で、身近なものでは500円玉(ちなみに真鍮は5円玉)や鉄道模型のレールに使われています。
厚みは0.1mmです。
動輪に貼るからあまり厚くできないので洋白を選びました。
真鍮よりも硬いので、ぐるんぐるん回される過酷な使われ方をするパーツにこの特性はちょうどよいのです。

プラサフでまたエッチング液ケチケチ作戦。
★エッチング
☆

エッチング液を暖め、そーっと投入。

洋白は別口で。
洋白は、真鍮よりエッチング速度が遅い印象を受けました。
胴の含有量とかで決まるのでしょうか。
あまり変わらないハズなのですが。
では、ここからはパーツごとに成果を見ていきましょう。
★煙室扉プレートできた
☆

できました!
両面ズレることなくエッチングできました!
コロラド号のやつ(53番)が取れちゃった。
ランナーの適切太さって難しいな。
☆

塗装をして研きだします。
研きだせば凹部の塗装は残して凸部のみ真鍮が露出します。
研いたあとにナイフの腹で軽くなでてやったんですけど、そしたらエッジが取れてもっと本物っぽくなったんですよ~
どんなもんかというと…
括目せよ!!!
☆

おおお~
いいですね!
拡大しましょう。

素晴らしい出来です!
小さな文字は潰れてしまっていますが、雰囲気は出ているじゃありませんか~。
Co,LTDはわかりますね!
これ言っときますけど直径3mm未満ですからね。

最初に作ったやつとの比較です。
だいぶ小さくなりました!
最初に作ったやつ、少しくすんでいますね。
本物と同じ真鍮ですから、研かないとくすみます。

実際に煙室扉につけました。
超いいですね~~~
これ以上小さいと台座が露出してみっともないので、ちょうどいい大きさです!
いやー
サラッと書いてしまっていますが、スゴイことをしていると自負しています。
精密で正確なインレタを作れなければ不可能なパーツです!
精密で正確なインレタは、プロ仕様ソフトPhotoshopとIllustrator、優秀な業者、充分な資料、情熱など環境が整わないとムリ。
★煙室側面プレートできた

前回は両面エッチングがズレてしまいましたが、今回はズレることなくエッチングできました!
☆

細かい文字はやはり潰れてしまっていますね…
でも雰囲気は出ているし、一番重要な5桁の製造番号はちゃんと出ているのでOKです!
☆

塗装して手持ちのミズーリ号に取り付けました。
こちらも超いいですね~~~!
下の台座とピッタリ同じ大きさです!
写真用に平らなまま取り付けましたが、リアリティを追求するならボイラーのRに沿って曲げたほうがいいですね!
黒いとわかりにくいなぁ。
東急の床下みたいだなぁ。
もったいないなぁ。
★ホワイトウォール
☆


できました!
形はキレイです!
強度もイイ感じです!
機能性部品と呼んでいいかは微妙なところですが、車輪につくため常にぐるぐる回り衝撃が加わる場合もあります。
硬い素材のほうがいいですね。
☆

塗装しました。
☆

取り付けました!
見た目としては前作と全く一緒です!
さて、長いこと「エッチングに挑戦!」と称して連載しましたが、もう別案件で完全に本番用の部品作りをしてしまっていますので、次回あたりに総括してこのシリーズは完結させましょう。
ちなみに、今回作ったウエスタンリバー鉄道のパーツは近々記事にする同鉄道機関車のグレードアップ改造に登場します!