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すみだ総合車輛センター SUMIDA Comprehensive Depot

主に鉄道模型製作や改造、オーバーホールの代行の記録。たまにプラモデル、稀にどこか行きます。今年は静かな向島…

グリーンマックス東急1000系を作る~3D床下機器を添えて1/2  

今回の依頼は塗装済みキットの東急1000系です。


以前も何回か取り扱い、ライト点灯化改造をしたり床下機器を3Dプリンターで出したりという加工をしました。

最近はHOゲージでも登場しました!

そのときは東横線時代の8両編成がモチーフでしたが、今回は池上線・多摩川線の3両編成がモチーフです。

今回はライト点灯化などはしませんが…なんと!


詳細は後ほど。




★開梱


IMG_0101_2020071816120871c.jpg

グリーンマックスのキットです。

2編成分詰められてパンパンの状態でやってきました!

キズついてないかしら。



★床板を組む

この当時はまだネジ留め台車の床板です。

TR180です。

IMG_0115_20200718161349445.jpg


キット同梱の台車を見ておかしなことに気付きました。

T台車の数は4つでいいのですが、先頭台車用にカプラーを抜かれている台車が1つしかないのです。(写真一番右)

というのも、てっきり動力は中間車に設定されていると思っていたからです。

動力が中間車なら先頭台車は2つ、カプラー付き台車が2つとならないとおかしいので。

そこで初めて説明書を見て…愕然としました。

動力車はクハに設定されていたのです。

あとの2両がデハなのに、あろうことかクハに動力車が充てられているのです…。


理由は床下機器と思われます。

デハにはVVVF装置が載り、それは模型でもバッチリ当てがわれていますが、奥行きのあるパーツのため動力車に取り付けることができないのです。

そこでVVVF装置を唯一持たず、薄っぺらい床下機器にできるクハに載せることになったと思われます…。

VVVF装置以外全く似ていない床下機器なんぞのためにこんなことになっているという現実に愕然としました。

ついでに言うとクハも全く似ていない、かろうじてSIVとHS-20が同じなだけで箱類は全く似ていない、しかもそのSIVとHS-20もショボい…



★めぐる思惑

私の手元には8両編成の1000系の床下機器データがある…(しかも色んなパターンが)

主要な機器は全部共通で、ちょっと新しく描いて並び替えるくらいで完璧にできる…

でも1C4MのミニVVVF装置とHS-10という鬼門がある…

でもHOゲージサイズで作った(きになる電車用)から原型はあるし、資料も完璧にある…



気付いたら3Dプリンターパーツで話が進んでいました。



★並び替えだけでいけなかった


Tokyu1000-8R3R-Start.png

データを開きます。

今回製作するのは、東横線からきて短くされた1012編成・1013編成タイプ、最初から3両で落成された1014~1024編成タイプ。


IMG_0167_202007181646173db.jpg

あれ?

きになる電車がありますねぇ。

こちらはグリーンマックスの完成品です。

今回キットで作る3両編成3本とともに収納するためにやってきていますが、このきになる電車の床下機器もやってくれということですので、HOゲージサイズでも作った「きになるきき」をNゲージでも作ることになりました。

これは初めての事態です!


他の3編成は登場時仕様で、きになる電車は当然現在仕様ということです。

「きになるきき」には現在仕様にするための機器が載っていますので作図しますから、組み合わせれば10121013の今昔、1014編成以降の今昔と4パターンの床下機器にすることができます。

このうち10121013の今仕様は出力予定はありませんが、データは作りましょうか。



★きになるききN

以前作った東横線用8両とは共通の機器も多くありますが、あろうことか一番時間のかかるコンプレッサーがNゲージでは新しく登場するHS-10なんです。


HS10-FirstStep.png

HOゲージのやつを作ったときに分岐させておいた原型です。

ここからNゲージサイズのディテールで描き進めます。


Tokyu1000-8R3R-HS10-DownScale.png

キツイですが、完成形が分かっているので幾分楽です。


Tokyu1000-8R3R-HS10-DownScale2.png

できました!


Tokyu1000-8R3R-MiniVVVF.png

ミニVVVFです!

こちらはHOゲージ用から寸法を取り直すやり方で作りました。


Tokyu1000-8R3R-AirDryerkamo_202007181659494ae.png

取材に苦労した除湿装置と思われる機械周辺。

Nゲージの限界はこんなもんです。



あとはちょっとディテールを見直して完了!

動力台車が加工されてしまっている関係で動力は先頭に充てました。

ちゃんとデハに充てました。



★きになるききNゲージ版

☆ 1014to1024-After2014
Tokyu1000-8R3R-2020-DEKITA-Kininaru.png

「きになるきき」とは言いつつも、きになる電車以外にも2014年以降の1014〜1024編成が該当しますので、汎用性が高いです!



★昔の1014~1024編成

☆1014to1024-before2014
Tokyu1000-8R3R-KININARU-MUKASHI-DEKITA.png

「きになるきき」から、冷房制御装置を取り替えれば昔仕様です!



★みどりの電車はコレ

☆ 1012.1013-After2014
Tokyu1000-8R3R-10121013-2020-DEKITA.png

今回の依頼に1013編成がありますが、みどりの電車ではなく短くされて1312号と組むようになってからすぐの姿の依頼です。

きになるききもそうですが、昔と今の違いは冷房制御装置の形状です。 

それ以外は一緒です。



★日比谷線も走っていた1012・1013編成

1012編成と1013編成は日比谷線直通用との兼用編成で、床下機器もその時代のものをほぼそのまま使っているため他の“きになる電車”などとは機器配置が全く異なります。

HS-20がクハに2基載っていたり、VVVFがどちらもデカVVVFになっていたり。

池多摩線の中ではこの2編成が異端児という感じです。

☆ 1012.1013-before2014
Tokyu1000-8R3R-10121013-OLD-DEKITA.png

より日比谷線時代の機器が残っている仕様です。



★きになる話を受けたので

東急1000系は4本預かっています。

1本は以前登場した“きになる電車”の完成品、あとの3本はキットの状態で、時代設定などが自由にできます。

1本は「きになるきき」( 1014to1024-After2014)で確定。

1013編成はbefore2014にしてくれとの事。

1020編成と1024編成はbefore2014にしてくれとの事。



今回は形態がほとんど同じものを複数出力します。

あ、それなら…

少しきになる話があるので、ちょっとそれに絡めたお話を次回しましょう。
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Posted on 2020/07/18 Sat. 17:00 [edit]

category: 東京急行電鉄

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: Nゲージ  鉄道模型  グリーンマックス  東急1000系  床下機器 
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出品!1/80東急「きになる電車」タイプの床下機器「きになるきき」!  

製作した3Dパーツをみなさんのお手元にも届くようにDMM.makeクリエイターズマーケットに置いておすそわけできるようにしました。

6/30日以降は同じ3Dプリンターでの受付ができなくなるということで、全く同じものがDMM価格で欲しい方はお急ぎください。



★概要

東急1000系1017編成「きになる電車」の床下機器を3Dプリンターで再現しました。

きになる電車用に作りはしましたが、1012編成・1013編成以外の池上線多摩川線の1000系(1014~1024編成、わずかな差はあるかも知れない)は全てコレと同じ配置ですのでそちらでも使えます。(1500番台は違う)

Nゲージでも過去に東急1000系の床下機器は作りましたが、こちらをただ大きくしただけでなくディテールも1/80サイズに描き直してます。

そのため、とても重厚で精密な出来です!

特にコンプレッサーとエア配管は必見!


商品に関する詳細は、こちらの記事も参照してください。

製作記1

製作記2

IMG_0204_2020062413182465e.jpg



★商品ページ

こちらからどうぞ。

普通の通販の要領です。

素材は、2020年6月30日まではアクリル(Xtreme mode)、それ以降は、いま行っている検証結果をお待ちください。



★到着したら

混んでなければ1週間ほどで到着します。

造形不良を確認して、あったらDMMに問い合わせてください。

出力・サポート材処理・配達までは私は一切関知できません。

設計そのものに関する問い合わせは当方までお願いします。


問題なければ慎重に洗浄して、プライマー入りサーフェーサーを吹きましょう。

そこで造形がよくわかるようになるので、これでまずはごはん3杯いきましょう。

IMG_0175_20200624131823d05.jpg



★塗装

お好みの色を塗りましょう。

名だたる完成品メーカーでは、床下機器は半光沢〜3/4つや消しであることが多い印象です。

それくらいなら3プリンター特有の成形跡もわかりにくくなるでしょう。

配管コックやコンプレッサーの耐熱塗装(シルバー)の色差しをしたら、もっとイイ感じになるはずです。

IMG_0247_20200624131825005.jpg



★取り付け

ベース板の下辺が車体裾と合うように高さを合わせて接着剤で取り付けます。

位置はだいたいセンタリングでOKです。

しかし気を付けないと繊細な配管が台車に当たりますので、台車の可動範囲を確認しながら取り付けましょう。

IMG_0293_202006181758134d7.jpg


★完成

思う存分ニヤニヤしましょう。

またごはん3杯いけるはずです。

口笛のようなブレーキ緩解後や、すすり泣くような東洋GTO-VVVFの音を頭の中で再生しましょう。

IMG_0291_20200618175811486.jpg


★取り扱い注意

硬くて脆い素材ですので、収納時など取り扱いには要注意です!

カツミの純正ケースは加工の必要がありました。

でも、これを買おうという方なら大丈夫ですよね!!

私も安心してこの部品を公開しております。



★製作あとがき

いやー

HOゲージサイズ(1/80)でちゃんとディテールも攻めて3Dプリンターで作った床下機器はかなりの見栄えアップに貢献できますね!(やりすぎて吐きそうになったけど)

配管まわりはロストワックスという手もありますが、コストはたぶん3Dプリンターのほうが安いです。

ロストワックスは頑丈ではありますが鋳物なのでピシッとした直線が出ていない場合もありますが、3Dプリンターパーツは完璧な寸法でピシッと出ますので、見た目もダレないです。

配管パーツなんかは取り扱い超注意なのがちょっと難点。

でも、丁寧に扱える自信があるならオススメです。

成形跡はなかなか気になりますが、ロストワックスやホワイトメタルのブツブツと天秤にかけたらいい勝負のような気もします。

3/4ツヤ消し塗装にするなら大丈夫じゃないですかね〜(側面のは消えない)

配管やコンプレッサーなど細かいディテールのものは成形跡は気になりません。


1/80サイズでの別の機器の出力依頼があるので、まだしばらく3Dプリンターの限界を攻める日々は続く。

予定…HB-2000、C2000M

DMMは今まで床下機器を出力していた装置でのサービスを終了するというので、検証次第ではこれらは別のところで出力してもらうことになると思います。

この件に関する記事も書くつもりです。



最後になりますが、コレを製作するにあたりご協力いただいた東急1000系ファンのめかまさん(@TKK_thousand)に厚く御礼申し上げます。
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Posted on 2020/06/24 Wed. 12:00 [edit]

category: 東京急行電鉄

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: HOゲージ  鉄道模型  東急1000系  床下機器 
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1/80東急1000系の「きになる電車」の床下機器「きになるきき」を3Dプリンターで作ろう2/2  

きになるききが注文先のDMMから到着しました!


IMG_0007_20200618190021a60.jpg

でかいなぁ!

オーラが漂います!

下にあるやつがNゲージのものですので、比べるとやっぱりでかいです。

Nゲージのやつの話はいずれ。


さっそく洗浄して、造形がわかるようにプライマー入りサーフェーサーを吹きましょう。


IMG_0125_20200613220121703.jpg

おお〜

オーラが漂います!

もうなんか1箇所すごそうなところがありますね!

じっくり見ていきましょう。



★きになるHS-10


IMG_0134_20200613220123a76.jpg

いいですね〜

いいですね〜

何日もかけて描いた甲斐があります!

ボルトの1つ1つまでしっかり出ています!

上に穴を開けたおかげで入り組んだ造形でも塗装がしやすくなっています。

親切設計。


IMG_0137_20200613220122239.jpg

配管も目で追えます!

エアクーラー部分が横に出ているので、3Dプリンターの強みが強調されています!

「HS-10なんて…」と最初は思っていましたが、描くために調査してたら思ったより複雑な形状で「コレは3Dプリンター向きだ!」と気持ちが変わりました!



★きになるミニVVVF

IMG_0140_20200613220126277.jpg

初めて描いたミニVVVFです!

メッシュがしっかり表現されて、イイ感じです!

冷却ユニットの手前の面に後退角が付いておらず、出力面と同一なのでかなりキレイです!

わずかに潰れていますが、この差はわかりません。

サポート材がつく面でもないし…


わかりにくいですが、冷却ユニットの下の取っ手みたいなやつもちゃんと抜けています!

小さくなれば、つかめるということです!

IMG_0143_20200613220125be5.jpg

冷却ユニットはこんなに飛び出しました。

これが取り付けられる1217号は動力車なので奥行きが取れないという事情もありながらも、なんとかここまで再現できました!



★きになるデカVVVF


IMG_0144_20200613221105c09.jpg

世界初ヒートパイプ式冷却ユニット搭載という東洋電機製造製VVVF装置です。

先述のとおり、冷却ユニットの手前の面に後退角が付いているのが東急1000系のものの特徴です。

メッシュはちょっと潰れてしまっています…

前回の一畑電鉄のときは動力車という設定だったので幾分奥行きを遠慮することになりましたが、今回は思うように奥行きをつけることができます。


IMG_0146_20200613221106848.jpg

金型成形と違って本物同様メチャメチャ前に飛び出ている冷却ユニットがイイ感じです。

ちゃんと車両限界にも収まるようにしてあります。



★きになるエア配管とエアタンク


IMG_0150_202006132211087d1.jpg

ここはあまりいじりませんでしたが、一畑電鉄のときにもう既に完成されているので大丈夫です!

コックの造形はもちろん、配管の繋ぎ目となるユニオンと呼ばれる六角形の造形やエルボーまでもが再現されています!

タンクの奥行きを少しだけ修正しました。


IMG_0162_20200613221833010.jpg

タンクといえば、全般的にドレンコックをつけました。(もちろん実車がついているやつにのみ)

コックのガードの下にもちゃんと穴を開けてあります。

IMG_0171_20200613221834399.jpg

コックといえば、違う場所にはなりますがコックを上から確認できる箇所があります。

これを見れば、コックのハンドルそのものもちゃんと造型されていることが分かります。



★きになるきき


IMG_0158_202006132224006ca.jpg

調査が難航した、エア関係と思われる機器。

配管も入り組んでイイ感じです!

こういうのは3Dプリンター向きです!

たぶん除湿装置かな〜とは思いながらも、確証は得られていません。


こういう時にこそ、この曲を。



この機器なんの機器きになる機器〜♪

銘板が読めない機器ですから〜♪

用途も知ら〜ない〜♪

機器〜になるでしょう〜♪


IMG_0201_20200618184528b0d.jpg

銘板は裏にあるのです!

これでは読めません。



★SIV

IMG_0138_202006132224025d2.jpg


SIVのメッシュの寸法も少し見直しました。

完璧です!

メッシュの抜けている部分の深さを変えることで、中に何かある感を出しました。



★全般の取っ手とかハンドルとか

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既にチラチラ写っていますが、機器のフタを開けるための取っ手とかハンドルやなんかはちゃんと本体から浮いているのです。

さっきも言いましたが、小さくなれば掴むことができます。

1/80ならここまでできます。



★ちょっとした組み立て

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フィルタリアクトル反対側パーツを切り取ってもう片方と合体させます。

ツメをつけたけど裏側だったから正確な寸法が出ないでキツかったから切り取ってしまいました。



★塗装して取り付けよう

エンドウカツミの床下機器はネジ留めです。

取り外して新しい機器を取り付けることになりますが、ネジの寸法を合わせるのが面倒だったので接着剤固定想定です。


IMG_0206_202006172347237c4.jpg

このように間にプラ棒をかまして高さを合わせます。

今回使用したのは1.0mm厚プラ棒です。


IMG_0234_20200617234938109.jpg

塗装します。

ディティールが入り組んでいるので薄く何度も色んな方向から吹きました。

東急の床下機器なので黒ですが、ツヤの具合はお好みで。

私はセミグロスとしました。


IMG_0246_20200617235426127.jpg

コンプレッサーに耐熱塗装の色差しをしました。

これでフィンと放熱管がよく見えるようになりました!

真っ黒な中ですから、いいアクセントにもなります。

隣のグランドスイッチ箱から出てる配線にもフラットブラックで色差ししてみました。

配線は全てフラットブラックを塗りました。

目立つのはフィルタリアクトルですかね。

その他にも元空気溜めの安全弁の頭を赤く塗りました。

複雑な配管に点在するコック類も色指ししてもいいと思っていますが、悩んでいます。



★取り付け

取り付けはお手軽に接着剤としました。

T車ならプラ棒の代わりに1mm厚のプラ板に貼ってそのプラ板をネジ留めでもいいかも知れません。


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おお…!

ついテンションが上がってしまいますが、焦ってはいけません。

しっかり位置決めをしないと、カーブを曲がれなくなってしまいます!

今回はR550通過を目安としています。

IMG_0258_20200617235842e92.jpg

やべえなー!

いいですねー!



できました!


IMG_0291_20200618175811486.jpg

いいですね〜

IMG_0292.jpg

ミニVVVFは思った以上にミニですね!

奥行きを削られていますが違和感はないですね。

なんで東急は黒い床下なんだろう、これじゃせっかくのディテールもわかりにくいです!

IMG_0293_202006181758134d7.jpg

きになるきき(たぶん除湿装置)はやはりよく見えません。

洗足池のあのガーター橋がなければ詰んでいました…

再現できてよかったです。

IMG_0305_20200618181806e22.jpg

いいですね~

意外と何もない空間があったりします。

ここには、1324号には箱が追加されているようです。

小さな箱の向こうにフィルタリアクトルの反対側が見えています。

この子も見てやってください。

IMG_0306_20200618181807909.jpg

見所はHS-10ですね!

奥行きが削られてますが、存在感抜群です!

正面からちゃんと見えるHS-10はこれだけです。

IMG_0307.jpg

こちらのHS-10は、奥までちゃんとあるのですが手前に小さな箱があるせいで正面からちゃんと見られません。

もったいない!

SIVのメッシュに施した「メッシュの向こうに何かある感」は黒くなっても保つことができました。


IMG_0272s.jpg

VVVF装置はピッタリ車両限界に収まっていますね!


IMG_0302_20200618182740c77.jpg

ちゃんと主張しています。

駅で覗いたら、こんな感じです!




★比較しよう

純正床下機器と比べます。

IMG_0300_202006181830269ef.jpg


VVVF装置なんかは頑張っています。

サイズ感もいいです。

速度計補償器はカットされてしまっています…


IMG_0294_202006181830297a1.jpg

ミニVVVFもサイズ感はいいです!

ディティールは大味です。


IMG_0301_20200618183027bd6.jpg

ここはちょっと差が出すぎました!

タンクが2個だけ…

配管とコックとタンク1個がないことにされてしまいました。


IMG_0298_20200618183420b97.jpg

並びや機器のチョイスは、かなり雰囲気が出ていると思います。

当然ながら、奥にあるきになるきき(たぶん除湿装置)は完全にないことになってますね!

IMG_0297_20200618183420a10.jpg

機器そのもののチョイスが違ったりする例もあります。

でも、雰囲気は出ています。

ディティールはこちらのほうが上です!

表面に多少成形跡がありますが、なんといっても直線感や平面感は間違いなく3Dプリンターのほうが勝っています。(側面やサポート材のついていた面はガビガビ)


公平に純正の良いところを言いますと、重くて牽引力の助けになるし、ロストワックスと思われるのでそう簡単には壊れないというところです!

ディティールは甘いですが、雰囲気は出ています。

5メートル以内に近づかなければ問題ないのではないでしょうか。


3Dプリンターで作るとアクリル樹脂になるので、硬くて脆いです。

普通のプラスチック(ABS)と同じくらいの感じです。

箱類は大丈夫でしょうが、配管パーツは弱いです…


でも、なんといってもディティールはメチャメチャいいし寸法もカッチリ出ているのでダレません。

成形跡が気になるならツヤを抑えた塗装をすれば分からなくなります。

何より、専用設計のためリアルさは保障します。



【純正】
ディテール☆☆
値段☆☆(参考)
扱いやすさ☆☆☆☆
かなり保険かけた寸法度☆☆☆☆☆
ペラペラ度☆☆☆☆
「風」度☆☆☆☆☆



【3Dプリンターパーツ】
ディテール☆☆☆☆☆
値段☆
扱いやすさ☆☆
メカニックとしてのプライ度☆☆☆☆☆
床下機器ひいては東急1000系への愛を示せる度☆☆☆☆☆
リアル度☆☆☆☆☆



てところでしょうか。



★公開します

いつものように、今回製作したきになるききをおすそわけできるようにDMM.makeに置きます。

きになる電車のきになるききとは言いましたが、池上線・多摩川線を走る3両の1000系のうち1014~1024編成※はこれと同じものですので、チャレンジキットと大阪亀屋さん(たまにこのブログを見にきてくれる)の中間車を組み合わせて池多摩1000系にしようという方は、是非どうぞ!

※ごくわずかな差はあるかも知れない


準備ができたら独立した記事を公開するので、参照してください。

私はあと3日くらい鑑賞して楽しみます。
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Posted on 2020/06/18 Thu. 19:10 [edit]

category: 東京急行電鉄

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: HOゲージ  鉄道模型  東急1000系  床下機器  3Dプリント 
tb: 0   cm: 2

1/80東急1000系の「きになる電車」の床下機器「きになるきき」を3Dプリンターで作ろう1/2  


以前製作した一畑電鉄1000系(元東急1000系)の床下機器を見て感銘を受けたという方から、池多摩線用の3両編成の床下機器を作ってくれという依頼が来ました!

モデル編成は池多摩線にたった1本だけ存在する「きになる電車」こと1017編成です。

何本かある池多摩1000系の床下機器のうち1014~1024編成(の2014年頃以降)は今回の床下機器と同じになりますので、汎用性も高いです。

IMG_0061_20200610152852fd5.jpg

採寸と取り付けのために預かった「きになる電車」1017編成と絡めて、「きになるきき」と称してやっていきましょう。


テーマソングは、もちろんコレです。


この機器何の機器気になる機器〜♪

名前も知らない機器ですから〜♪

聴いたことも~ない~♪

音〜がするでしょう〜♪


お粗末さまでした。



★一畑電鉄1000系から


Bataden-Kininaru1000-1.png

以前製作した一畑電鉄1000系のデータを拝借します。

並び替えや配置変更をするだけで5割方できてしまいました!

しかし、ここからは茨の道でした。



★きになるVVVF装置

ここからは描き下ろしの機器です!


Bataden-Kininaru1000-Mini-VVVF-1.png

東急1000系と言えば世界初ヒートパイプ式冷却ユニット搭載の東洋電機製造製ATR-H8130-RG621A型ですが、3両編成にはコレのミニバージョンみたいなヤツが載ります。(日立製ではない)

1つの制御器で4つのモーターしか動かさないから小さくて済むのです。

私の中では、このミニVVVF装置こそ一番の「きになるきき」です。

でかいのしか見ていなかった中で、このミニVVVFが突然目の前に現れた衝撃たるや。

ミニじゃないほうのやつは東洋電機として初めて作った形式なんですって。(先述の世界初)

だからか冷却ユニットの手前面(いちばん外側に来る面)に後退角がついています。

これはいわゆる東洋後期GTOと呼ばれるものの中でも東急1000系のものだけが持つ特徴です。

対してミニのほうはもっと後から作られましたから、後退角がなく地面に対して垂直です。

なのになぜか側面の通風用のアミアミには後退角がついているんですねぇ。

こういうのを誰かに突っ込まれたら、こう言いましょう。

「だって本物がそうだから」

これ以上ないパワーワードです。


Bataden-Kininaru1000-Mini-VVVF-DEKITA.png

できました!


Bataden-Kininaru1000-Mini-VVVF-HIKAKU.png

ミニじゃないやつと比べたらこんな感じ。



★きになるフィルタリアクトル

Bataden-Kininaru1000-FL.png

一畑1000系のときは動力車に設定されていたため奥行きがなかったフィルタリアクトル。

今回は動力には当たらないので再現する必要があります。

1パーツだと厚くなりすぎるので、2分割してあとで組み立てる手法をとりました。

ミニVVVFのほうのフィルタリアクトルは、どちらから見ても奥に入りこんでしまい動力車であることもあって泣く泣く全カットです。



★きになる空気圧縮機

続きまして、空気圧縮機(コンプレッサー)です。

東急1000系と言えばHS-20!

だと思っていたら、この「きになる電車」のコンプレッサは少し小ぶりなHS-10なんですねぇ。

きになりますねぇ。

2基。

HS-10は初登場ですから、描かないとなりませんねぇ。


HS10-KAKIZOME.png

モーターからクランクケースまではHS-20にそっくり!

HS-20が原型に使えるか?!

と思ったのですが大きさが違うので使えませんでした。


大まかなカタチを描けたら、念のためNゲージ用に分岐させておきます。


HS10-Tochu2_20200610142347099.png

コンプレッサを描くのはキツイですね!

一番キツイです!

ただし、3Dプリンターのよさが一番引き立つのも、出来上がったときに一番テンション上がるのもコンプレッサーなんだよなぁ。

私の手持ちもHS-20、HS-20の1/80、C2000M、C1000L、HB-2000、D-3-NHA(ブログ未登場)とだんだん増えてきましたが、まだ描いてないのもたくさん。

予定しているのはAR-2、D-3-FR、HB-2000の1/80、C2000Mの1/80のです。


HS10-Tochu4-EyeBolt_20200610142348ca5.png

またアイボルトを描きました!


HS10-DEKITA_20200610142349aca.png

できました!

すごく精密です!


HS10-HS20-Hikaku.png

兄弟機と思われるHS-20と比較すると2まわりくらい小さいですね。

モーターは交流駆動のHS-20のほうが小さいです。

誘導電動機(交流モーター)の「小型で高出力」という特性を、こんなところで感じるとは思いませんでした。



★とってもきになるきのこ型除湿装置(?)

今までだったら箱の裏に潜んでいた除湿装置がなくなりました。

どうすんだろうと思っていたら、ものすごく奥に入ったところにそれっぽい機器が取り付けられていました。

202006101517.jpeg


この部分を再現する時に発見しました。

この部分、何も表に出てこなければ奥のほうは省略できたのですが、中途半端に配管だけが見えるからきになって…

調べたら除湿装置らしきものがあったのです。

202006101433.jpeg

どうしても資料がなくて、洗足池駅近くのものすごく低いガーター橋まで取材に行きました。

とっても怖かったです。

洗足池駅そのものにも東武博物館を彷彿とさせる床下を覗くのにイイ感じの窓があります。


1591075235737-2.jpg

こんな感じ。

この辺の配管はとても複雑でした。

アフタークーラーも元空気溜めも隣にあるし、完璧につないでやろうかと思いましたが諦めました。

ちなみにアフタークーラーも一畑1000系や東横8連のものより少し小型だったりします。

見どころが増えてよかったです。

間違ってたら教えてください東急の方。

教えてくれたらこの床下機器を差し上げます。



★冷房制御装置

KININARU-Air-Conditioner-Control-Unit.png

冷房制御装置も新しいヤツに変わっています。

左のやつから右のやつになりました。

特徴のないただの横長の箱になってしまいました。



★TASC


Kininaru1000-TASC.png

なんとTASC(定位置停止支援装置)までついています!

進んでますねぇ。

模型にしたら、あまり面白味のない箱です。


★実測しながら細かい寸法調整

IMG_0105_202006101527135d4.jpg


配置のバランス、クリアランスが充分にあるか、かといってスカスカ過ぎないか、ノギスを使ってしっかり確認します。

Bataden-Kininaru1000-Doryoku.png

特に動力車は気をつけます。

仮エンドウカツミ動力を作って干渉しないか確認します。

私的な「きになるきき」のミニVVVFとHS-10の片方が、動力の餌食になってしまいました。



Kininaru1000-DEKITA.png

できました!

1/80サイズだと3Dプリンターのワークスペース的にも3両分が限界ですかね…

値段もすごいことになりました!


さっそく注文です!

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Posted on 2020/06/10 Wed. 15:30 [edit]

category: 東京急行電鉄

thread: 鉄道模型 - janre: 趣味・実用

tag: HOゲージ  鉄道模型  東急1000系  床下機器  3Dプリンター 
tb: 0   cm: 0

東急1000系風の床下機器をHOゲージ仕様に!(一畑電車1000系風に)1/2  

東急1000系フリークのめかまさん(@TKK_thousand) から、すみ車おすそわけコーナー(PCでは左の欄に表示)に置いている3D床下機器をHOゲージサイズにしてくれという依頼がきました!

打ち合わせしたらものすごい知識量のめかまさん、こんな方に目につけていただけるなんて至極光栄でございます!


IMG_1962_20191104150127db9.jpg

取り付ける相手はこちらのカツミのチャレンジキット。

東急1000系は地方私鉄にかなりの数譲渡されており、こちらもそのひとつ「一畑電車」を模して作られています。

キットに付属している床下機器はショボいらしく、そこで以前作った私の床下機器をコレ用に仕立て直して提供してほしいというのが全容です。


★作図


Bataden1000-1.png

久しぶりに東急1000系のデータを開き、その中からM1車とM2車を抽出。

こちらを大きくします。


3D設計はとても便利で、「スケーリング」という機能を使えば好きに拡大縮小ができます。

ただ大きくするだけでもいいとのことでしたが、それでは芸がありません。

当たり前ですがスケールは大きくなっても3Dプリンターが出せる最小単位は変わりませんので、ディテールをもう少し攻めましょう。


Bataden1000-KARI.png

模型を採寸した仮車体を描きました。

デフォルメしていた部分を見直し、より実車に近付けるためコレを使用します。

特にM1車はモーターがくるため、奥行きも気を付けなければいけません。


★HS-20

ディテールにこだわるとなったら、やはり一番はHS20様にあらせられます。

メカメカしく特徴的な外観、複雑なパイピング、認知度、モデリングをするのにこれほど適したモチーフはありません。

いただいた資料によると正式には「A1544A-HS-20-1」だそうです。


Bataden1000-HS20-Operationpng.png

ほぼもとのまま。

これでも充分といえば充分ですが、コレにモデラーでメカニックの私の見地が加わると…


Bataden1000-HS20-DEKITA.png

こうなりました!

ますますゴツくなりました!

Bataden1000-HS20-PaintHOLE.png

モーターとクランクシャフトを繋ぐカップリングまで描きましたが、きっと見えないです!

クレーンで吊るための輪っかも描きました。

台座には穴を開けて塗装がしやすいようにしてあります。



★VVVF装置

さて次はVVVF装置。

横幅が一番でかく、かつ象徴的な機器なので慎重に描き直しましょう。

サイズを合わせたら、ディテールを攻めます。

おそらく一番大きな変化はメッシュ部分です。

一番細かい造形ができる寸法はわかっていますので、大きくしたあとにメッシュだけを描き直しです。


Bataden1000-4.png

左が大きくしただけ、右が描き直したもの。

この差です。

ボルトや凹凸、取っ手なんかの表現も見直しです。

ハンドルの微妙な後退角まで再現しました。

このVVVF装置、世界初のヒートパイプ方式で素子の冷却を行っているらしく、そのヒートパイプ機構はこのメッシュの中に詰まっています。

これが第1号か、だからコレだけが後退角がついているんだな。

いわゆる「東洋後期GTO」は見た目が似ている機器がたくさんありますが、この東急1000系のものだけが持つ特徴がこの後退角です。

このスクリーンショットではわかりにくい…


Bataden1000-VVVF-MOTTODEKITA.png

いいですね!

同様にメッシュを持つ機器を描き直しです。


★SIV


Bataden1000SIV-Before.png

SIV。


Bataden1000SIV-After.png

こうなりました!

いいですね!

1/80サイズなら取っ手も抜くことができます。


★パイピング

特徴的で3Dプリント向きの表現としてエアのパイピングがあります。

これもコックや逆止弁のディテールを攻めました。


Bataden1000PIPE-Before.png

これがビフォア。

今見ると雑な気もしますが、Nゲージサイズだとこれが限界。


Bataden1000PIPE-Cock.png

細かい部品もこんな風に描きなおしました。

こちらはエアコックです。

画像はありませんがエルボやユニオンも描きなおしました。

少し太くなるので少しだけ強度が上がります。


Bataden1000PIPE-After.png

できました!

これだけでかなりの時間を費やしました…

タンクを吊っている部分が弱々しいのでディティール無視の補強を入れていますが、自分的にはうまく隠せたと思っています。

横から見たら一発なんですけどね。


Bataden1000CCOS-Before.png

外観上の特長もないただの箱の機器も、取っ手を描きなおすだけで見違えます。

Bataden1000CCOS-after.png


1/80サイズならこの取っ手もちゃんと再現されるのです。


Bataden1000-lubricator.png

新しく追加した機器も。

こちらは軌条塗油器です!

急カーブなどでレールに油を塗る機械です。

搭載していない編成もあるので、それは切り取ればOK。



★全体

☆M1
Bataden1000M1-DEKITA.png

☆M2
Bataden1000M2.png

元はM1とM2ですがそえがそのまま先頭車になりますので先頭車にあるべき機器が来たりしているので若干の並べ替えなどもしました。

車体から吊るためのベースとなるアングル材まで描いてみました。

あとは再配置。


Bataden1000-DEKITA.png

これで完成です!

場所がなくてブレーキ制御装置やフィルタリアクトルの前に置かれた箱は、ディティール保持のために別パーツとしました。

全体の構成はどのようにしようか迷いましたが、Nゲージと同じような片側一体型にしました。

配管パーツを守るために向きがテレコになっています。

2両なら間違えないです。


ところで

値段が気になるところですが…

予想を裏切らない高額でした!

1万円超えましたよ。

もしコレもおすそわけすることになったら、昔のカツミのように薄いやつも作って選択できるようにしましょう。



さっそく注文です!
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Posted on 2019/11/04 Mon. 17:00 [edit]

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